「ない」ものがあるということ & 大切な動き

前月から約1ヶ月空いた11 月のレッスン。

始まる前に自分のお道具を扱う姿や、保護者に向けて話している言葉1つ、呼びかけたときのお返事や意欲、そして何よりよくお話も音も聴いているお子さんたち。子供は日々ものすごいスピードで成長している、とよく言いますが、本当にその言葉通りの様子・姿を何度も感じ、改めて驚かされます。


音楽/リトミックから始まった11 月。

ある楽器音ではこのアクション、別の楽器音では違った動き、さらに別の楽器音では「何もしない」。

四分音符や八分音符の歩き方をしながら この3つの音を聴き分けてアクションを起こすのですが、「何もしない」 というのは見方によって新たな発見に繋がります。

他の2つのときは 行動が 「ある」 けれど、ある音のときには 行動が 「ない」 。(何もしない、という行動があると言ってしまえば同じかもしれませんが)

これは、「音の聞き分けと反応」 というところに勿論大きな意味がありますが、実は 「ない」 ものがある、ということに気が付くことへの経験にも繋がります。


手元にあるものや絵本など目の前で見ているものの名称を言葉で発することは、そのモノや名詞を覚え、言語が発達していれば知識として表に出てきます。目の前に「ある」 ものは子供も認識しやすいですが、逆に「ない」 ものに気が付く力というのは更に一段階上の成長となります。もし動物園や絵本で類人猿系の動物(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、テナガザル…)を見て「しっぽ、ないねー」なんて発した時には大袈裟なくらい驚いて「よく気が付いたわね―!すごいわね―!」とか、「本当!教えてくれてありがとう!」 と一緒に気が付いたことを喜んであげてください。色々なものをもっとよく見たり聞いたり、観察することが面白くなっていきます。


どんぐりや、栗も登場した 11 月、カスタネットを叩いたクラス、太鼓を叩いたクラス、とありましたが合奏の疑似体験のようにもなりました。これぞ音楽の楽しさ!という空気感でしたね。


体操では前回に続き「ジャンプ」、そして「バランス」と 次回行われる「ボールへの導入」を。

どれも幼児さんの動きとしても、これから様々な動きを習得したり、どのようなスポーツを行っていく上でも必要なものです。

特に「バランス」力は運動に限らず、日常生活の中でも非常に重要な要素である上に、バランス感覚の高さが運動能力の差に直結するとも言われています。幼少期の内から遊びながら自然とバランス感覚を身につけていかれれば良いのですが、危なくないように安全に配慮した現代の様々な環境は、安心である一方で 見方を変えれば子供たちの伸ばせるはずの能力を阻害してしまっている面もあるのかもしれません。現代の子供たちの置かれている環境について、「周囲の大人が積極的に運動の機会を与えなければ、必要な時期に発達させられるべき運動機能を発達させられない時代」と表現する専門家も現れているくらいです。


大切な色々な動きを行った幼少期の経験量は、その後の子供たちの運動の基盤となっていきますのでこれからも楽しみながら様々な動きに挑戦していきましょう。


Harmony さんのクラスでは、少し保護者の方には周りで見守っていただき、離れた活動も行ってみました。改めて集団の中にいる我が子を見守ることは、保護者の皆様にとりましても客観的に見ることができる良い機会ではないでしょうか。春には年少さんの学年になるお子さん方、ときどき離れた活動も行っていきましょう。 


Mommy & Me ではオープニングで使用するお道具をお子さん自身にお片付けしてもらいますが、年度の後半になってきますとこちらの指示もアレンジが入り、お子さんが今日はどこにどう片付けるのだろうと良く聴いてくれるようになり、少し複雑な指示でもまるでゲームかのようにお片付けをしてくれます。

クラスに応じて伝え方は異なりますが、お片付け1つをとっても子供なりの考えや性格が良く見えて興味深いです。 


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